世間の薬学部のイメージと実情

薬学部のイメージ

みなさんは薬学部というとどのようなイメージをもっているでしょうか?
頭がよい人が入るところ、将来は薬剤師になって高給取りで安泰であると思っているのではないでしょうか?
薬学部は確かに6年制の大学なので、普通の学科の学生と違うところはあります。
また私立の薬学部だと学費が高いので、その事から優秀な人が入る、入学者は勉強熱心だなどというイメージもあるかもしれません。
それでは実際の薬学部はどのようなところなのでしょうか?

薬学部にもピンからキリまである

薬学部と言っても全国に沢山の大学があります。
まず学費に関してですが、私立と公立では大きく違い公立の方が安いです。
そのために公立の方が人気があります。

偏差値で見ると、私立はおよそ60から70の間であり、公立になると下は35から上は67までと偏差値に大きな開きがあります。
偏差値の高い大学だと入学するには大変ですが、偏差値が低いとそれだけ入学しやすくなります。
しかし偏差値が低い大学でも、卒業までは国家試験対策を厳しく行いますので、そのような大学でも入学後は勉強が大変です。
また、偏差値の低い大学の方が国家試験の合格率は低いです。

薬学部は女性の人気の学部であるので、自然と女性の方が多い学部になります。
卒業して薬剤師などになれば、女性でも高給取りになれ、比較的時間の融通も利くので、出産などでも都合がついて、女性にとって働きやすい環境です。
薬学部にはいると、少しではありますが実習で生物を解剖します。
そのために、解剖に対する耐性がないといけません。
例え女性でも怖がらずに解剖できるようになっておく必要があります。

薬学部卒業後の進路

薬学部を卒業すると、一番多いのは薬剤師として働く人です。
就職先としてはドラッグストアや調剤薬局や病院があり、そこで調剤を主な業務とします。
病院だと患者の検診などを行うこともあり、また医薬品の在庫管理も薬剤師の仕事です。
次に多いのがMRです。

これは医薬品メーカーの医薬情報担当者であり、待遇が良いです。
働くには薬剤師の免許は必要ありませんが、薬の知識が求められるので、多くが薬学部の卒業生を雇います。

研究職や開発職に付く人もおり、公立の薬学部の学生がそのような職を目指す場合が多く、偏差値の高い大学の学生に人気の職業です。
ただし研究職や開発職は働くなら製薬会社になる場合が多いので、その募集人数は少なく狭き門です。
研究職や開発職は薬学部卒業生の進路としては一番厳しい道です。

また給料に関してですが、入社当初は年収が低くても、数年働けば待遇がどんどん良くなるような職場か、最初から給与はいいけど伸びは少ない職場があります。
薬剤師になって転職を繰り返す人も多いです。