病院、薬局だけじゃない薬剤師の意外な職場

薬剤師の職場

薬剤師は薬科大学を卒業して国家試験に合格すると資格がもらえますが、薬剤師を目指している人は多くは病院や薬局などで調剤を主な仕事として働く場合が多いです。
患者さんと接する機会が多いのが病院の方であり、より身近な勤務となります。
またその次に多いのがドラッグストアでの勤務でしょう。
こちらだと、メインはお客さんへの薬の販売であり、お客さんからの薬に関する質問があれば答えます。
多くのドラッグストアでは薬の販売以外にも、レジ打ちや在庫管理など薬剤師と関係ない仕事もさせられます。

しかし薬剤師として働くなら調薬したり薬を販売したりするだけではなく、その他の就職先もあります。
薬局などでの募集に比べると、狭き門となりますが、探せば色々な就職先があります。

意外な薬剤師の就職先

それではここからは薬剤師のあまり知られていない就職先をご紹介します。

・一般の会社

一般の会社としてまずは製薬メーカーがあります。
このような会社では薬の開発や研究をするために薬剤師を雇うところがあります。
次の健康食品会社です。
サプリメントなどを開発するなら薬剤師を雇う場合もあります。
そして、化粧品メーカーです。
大きな会社だと薬事部門などを置いて専門に雇うところもあります。
医療機器メーカーでも薬剤師を雇うところがあり、医療機器の開発に携わります。
外資系の化粧品メーカーであれば英語の能力が必須になります。

・麻薬取締官

意外と知られていないのが麻薬取締官であり、実は警察官ではなく薬剤師がなる職業です。
応募資格としては30歳以下であり、薬剤師の資格取得者または取得見込みの者となります。
勤務時間は1日7時間45分であり、場合によっては残業があります。
採用人数はさほど多くはありません。

・医薬専門翻訳家

医学論文や学会での資料、更には医学に関する雑誌の翻訳を行います。
また海外の医薬品の取扱説明書なども翻訳します。
この職業を目指すなら英語は必須となり、取り扱う国の医薬の種類によっては、その国の言葉が使えないといけません。
仕事をもらうなら人材派遣会社に登録して、会社経由でもらうこととなります。
翻訳でも様々なレベルの仕事があるので、自分にあったレベルの仕事を選ぶことも出来ます。

・自衛隊の薬剤師

ほとんど知られていないのが自衛隊の薬剤師であり、自衛隊では薬剤師を必ず置いています。
募集要項の一つとして、年齢が20歳以上28歳未満ということであり、大学時から目指すなら早い段階から決めないと年齢制限に引っかかるおそれがあります。
公務員なので仕事としては安定しており、手当も多く待遇は良いです。
ちなみに働く場所は福岡、広島、奈良と空陸海自衛隊でそれぞれ場所が決まっています。