調剤薬局一体型コンビニ

コンビニと薬局が一体化

コンビニは日本全国にあり、今や街中にひしめき合っています。
すでにコンビニは飽和状態であり、潰れたコンビニのある地域に新しいコンビニを出すなどして、何とか各社売り上げを維持しています。
しかしながら売り上げの低迷は必至であり、そこでコンビニが目を付けたのが薬局です。

コンビニの隣やコンビニ内に薬局を作り、医薬品も扱うようなコンビニが登場しています。
またカウンセリングなども行えるようにしており、コンビニの利便性と、薬局の重要性をあわせてお客さんを呼び込もうとしています。

この背景には、すでにコンビニのお客さんは3割が50歳以上となっていることがあります。
開発する新製品も高齢者向け食品などを行い、ニーズに応えようとしてきました。
そして高齢化社会により、さらなるニーズを求めた結果、薬局一体型のコンビニが出来たのです。

特に薬局一体型のコンビニにすると、24時間営業しているので、通常の薬局では営業時間内に訪れるのが難しいという方にも利用できます。
特に昼夜問わず医薬品の他に、介護用品なども手に入りますので、とても利便性が高くなっています。
取揃える商品は医薬品や介護用品のみならず、スーパーフードや健康食品も取揃えています。
またコンビニによっては介護職などの食品の配達なども行うところも出てきており、さらなる需要拡大を目指しています。

店舗拡大だけでは限界

薬局一体型のコンビニ出来たのは、すでに日本国内ではコンビニは飽和状態であり、店舗拡大だけでは売り上げを伸ばすのはもう限界がきているからです。

ファミリーマートは、ドラッグストアの薬ヒグチと提携し、医薬品や健康食品や介護用品を取揃えるようにしています。
また店内には薬相談コーナーを設置し、処方箋の受付も行っています。
関東や関西で約30店舗を展開しています。

またローソンでは、上記のような薬局を併設するばかりでなく、西蒲田店では在宅介護の人に薬を出張調剤するサービスも展開しています。
薬を宅配するのみならず、一緒にお菓子なども持って行くこともあります。

今後は高齢化社会によって、買い物に行くにも遠くのスーパーに行くのが難しい高齢者が増えていくと予想されており、その時は、近くのコンビニが重宝されます。
そしてそのような時こそ、コンビニに薬局があれば高齢者も利用しやすく便利でしょう。

まだまだ薬局一体型のコンビニは登場したばかりであり、コンビニ各社関東や関西に数店舗から数十店舗と実験的に営業を行っているにすぎません。
これからこのような店舗がお客さんの需要にあうかどうかは、更に今後の様子を見ていくこととなります。
その中で利用しやすい新しいサービスも追加されていくでしょう。